【漫画レビュー】葬送のフリーレン 1巻

魔王を倒した勇者一行の“その後”、エルフの魔法使いが紡ぐ人を知る物語

●漫画家

原作:山田鐘人(その他の作品「ぼっち博士とロボット少女の絶望的ユートピア」「名無しは一体誰でしょう?」)※敬称は全て省略

作画:アベツカサ

(YouTubeにて表紙の作画配信がありますので、ぜひみてみましょう。こういう公開動画を出すことは素晴らしいですね。https://www.youtube.com/watch?v=lbp24_RNgo0&feature=emb_logo

既刊1巻(7話分掲載) 2020年8月18日発売 

・掲載誌: 週刊少年サンデー、サンデーうぇぶりにて連載中(2020年9月現在)

(以下、漫画の内容やネタバレ要素が満載なので注意)

●あらすじ

魔王を倒した勇者一行の魔法使い・フリーレン。彼女はエルフで長生き。勇者・ヒンメルの死に何故自分がこんなにも悲しむのかわからず、人を“知る”旅に出る。僧侶・ハイターが育てていた少女・フェルンを、ハイターの葬送と共に仲間に加え、魔法使いの二人旅へ…(サンデーうぇぶりより引用)

・第1巻の各話のタイトル

第1話冒険の終わり
第2話僧侶の嘘
第3話蒼月草
第4話魔法遣いの隠し事
第5話人を殺す魔法
第6話新年祭
第7話魂の眠る地

目次

葬送のフリーレンの人物相関図(1巻まで)

(※まどいが1巻の内容を元につくっています。転載はご遠慮ください。クリックで拡大表示)

各話のあらすじと見どころ

・第1話 冒険の終わり

あらすじ

魔王討伐に成功した勇者一行(勇者ヒンメル、戦士アイゼン、僧侶ハイター、魔法使いフリーレン)は王都に凱旋したが、すでに10年の月日が経っていた。その夜勇者一行は、50年に一度しか現れない半世紀流星を見る。フリーレンは、50年後にもっと綺麗に見える場所を案内するとヒンメルに話した。長命のエルフであるフリーレンにとっては50年はささいな時間でしかないのだ。そして50年後、勇者一行は再会を果たす。

見どころ

・扉見開きの絵(特にフリーレンの表情と顔の角度)

・魔王討伐後の半世紀流星(後ろ姿の作画)と50年後の半世紀流星の比較と時間の流れ(時は回っているとも思わせるような見開きの流星群の人物配置の作画)

・フリーレンの感情の変化

・ハイターとアイゼンとの別れ

・第2話 僧侶の嘘

あらすじ

勇者ヒンメル死後から20年後、聖都にある僧侶ハイター宅に立ち寄ったフリーレン。ハイターはフリーレンに頼み事としてフェルンという子どもの魔法使いを弟子に取らないかとお願いをする。友人から預かった子を死地に送るつもりはないとフリーレンはその頼み事を断った。断られたハイターはもう一つの頼み事、賢者エーヴィヒの墓所から出土した不死について記されたと思われる魔導書の解析を依頼するのであった。

どころ

・ハイターの心情

・フェルンの時間の流れ

・フェルンの髪型や背丈の変化の作画

・フェルンの成長とハイターの死

・第3話 蒼月草(そうげつそう)

あらすじ

勇者ヒンメルの死から26年後、フリーレンとフェルンは中央諸国ターク地方にて、錆びついた勇者ヒンメルの銅像についての頼み事を引き受ける。清掃後、殺風景な銅像の景色に対し、フリーレンはヒンメルの故郷の花である“蒼月草”を植えることを思いついたが、依頼者が話すには蒼月草はこの大陸で絶滅しており何十年も目撃例はないという。フリーレンとフェルンは蒼月草を探し始めたが、既に半年の時間が過ぎていた。

どころ

・フリーレンのヒンメルに対する心情

・銅像をつくるときの不採用になったヒンメルのポーズが表紙のポーズの反転した作画

・蒼月草を見つけるまでの半年間の描写

・俯瞰でみる塔の一面の蒼月草の作画

・第4話 魔法遣いの隠し事

あらすじ

勇者ヒンメルの死から27年後、フリーレンとフェルンは旅の物資を補充する目的で交易都市ヴァルムを訪れていた。フリーレンは別行動を提案したことで、その表情から何かしら隠し事があるのではとフェルンは訝しむ。フリーレンの隠し事を暴く為に、街中を尾行するフェルンだったが。

どころ

・フリーレンの何かを隠しているときの顔と困り顔の作画

・フェルンの尾行

・フェルンがプレゼントでもらった翌日に髪飾りをつけている後ろ姿の作画

・フリーレンとフェルンの身長差

・第5話 人を殺す魔法

あらすじ

勇者ヒンメルの死から27年後、フリーレンとフェルンは中央諸国グレーセ森林から目的の村へと向かっていた。80年前に勇者一行が封印した魔族“腐敗の賢老クヴァール”が近いうちに封印が解ける為、その討伐で訪れたのであった。クヴァールは魔王軍の中でも屈指の魔法使いで、“人を殺す魔法(ゾルトラーク)”を開発した使い手であり、その規格外の強さから当時の勇者一行は封印という手段で凌いだのであった。80年ぶりに封印は解かれ、クヴァールと対峙するフリーレン。クヴァールの“人を殺す魔法”を初めて見たフェルンは何を思うのか。

どころ

・フリーレンとフェルンの魔法の訓練

・クヴァールのキャラクターデザイン

・クヴァールとの戦闘、訓練での魔法防御をしたフェルンの退屈ともとれる表情

・スカートを捲ったガキの話

・第6話 新年祭

あらすじ

勇者ヒンメルの死から28年後、フリーレンとフェルンは中央諸国グランツ海峡にて、海岸の清掃の依頼を引き受ける。依頼者の老人はフリーレンに新年祭までに海岸の清掃が終わるかどうかの確認後、今回は日の出を見て頂ければと話す。勇者一行で訪れたとき、フリーレンは寝過ごして新年祭に参加しなかったからであった。

どころ

・フリーレンの日常の世話をするフェルン

・フリーレンとフェルンの海岸の清掃

・日の出の引きのシーンと日の出をみるフェルンの横顔の作画

・フリーレンの表情

・第7話 魂の眠る地

あらすじ

勇者ヒンメルの死から28年後、フリーレンとフェルンは中央諸国ブレッド地方にある戦士アイゼン宅を訪れる。アイゼンはフリーレンにお迎えにはまだ早いと話すが、大魔法使いフランメの手記を探してほしいと依頼する。その手記には死者と対話した記録が残っているらしい。フリーレンとフェルンはアイゼンとともに本物の手記があるというフォル盆地に向かうのであった。

どころ

・天国について

・アイゼンの表情

・フリーレンの過去

・魔王城の見開きの作画

まどいレビュー

2020年に1巻が出た中では、いちばんオススメしたい漫画です。(もちろん他にもおもしろい作品はたくさんあるので違う回で紹介しますので気長にお待ちください)

その理由もあって、このレビューを書いている次第です。

週刊サンデーは毎週必ず読んでいますが(基本うぇぶりではなく紙のほうで読んでいる)、この連載がはじまったときに後日譚っておもしろい発想だけど続くのかなっていう疑念がありました。

1巻の段階では少年誌にありがちなド派手で大袈裟な戦闘シーンがあるわけでもなく、1話完結型の点で見せる叙情的な物語が多めだったことからも、そう考えていたわけです(後日譚であるから当然最初はそうなりやすいが)。

だいたいこう感じたときは、これまでも5話前後で沈んでいくパターンが多かったからですね。

とはいっても、毎回違う完結型の物語を用意してきて、今回もおもしろいなーが続くわけです。

週刊誌であることからも、原作にとって大変な労力を要することは漫画を描いたことない人間でも安易に想像できるので、物語としてどう変化させていくのかという楽しみもありました(もちろん連載前に用意していたと思うが)。

毎週読んでいて、第4・5話あたりでも物語も作画も全く水準が落ちない、沈むどころかどんどんおもしろくなってきている。これはとんでもない漫画が出てきたなと。

このときぐらいに今後近いうちに週サンの看板漫画になるのではと予感がしました。

葬送のフリーレンの物語の演出について

原作の山田鐘人は、これまで『名無しは一体誰でしょう?』(原作者、作画:岡崎河亮、全5巻)、『ぼっち博士とロボット少女の絶望的ユートピア』(全2巻)という作品を出していますが、これらの漫画を読むと「葬送のフリーレン」がどう成り立ってきたのかの過程があります(購入して全部読んでいます)。

「名無しは一体誰でしょう?」を読むと、この作品では週サンの『名探偵コナン』(青山剛昌)は当然ですが、『Q.E.D. 証明終了』(加藤元浩)に影響を受けているように思われます。この作品は、セリフも多めでミステリの素養もあることがわかります。「葬送のフリーレン」においても、ドイツ語をつかっていたり、西洋ファンタジーの資料をかなり読み込んでいるのではと伺えます。

「ぼっち博士とロボット少女の絶望的ユートピア」では、「葬送のフリーレン」によくみられる間の取り方、会話のやり取り、ブラックユーモア、コマの割り方、構図の見せ方、過去エピソードの語り口など同じ作者であることがわかります。

物語の内容は全く違いますが、「葬送のフリーレン」1巻でも同じ技法で、短い会話のやり取りからセリフなしのコマを多めにとることで間をとって、感動を演出するパターンがよく使われています。作画をまかせることで、できなかった発想や表現が実現できたようにみえます。

上記についてはTwitterでも書きましたが、『1973年のピンボール』村上春樹の「遠くから見れば、」「大抵のものは綺麗に見える。」という会話と同じで、映画の脚本技法で古典的な黄金パターンであり、ラストを遠景(引きのシーン)やズームアウトで締める演出はよくありますよね。

第1巻では、基本的には上記の技法がメインで、応用としてラストを遠景(空や山など)で見せるコマのかわりに、短い会話でユーモアを織り交ぜて締めるパターンがあります。

例えば、

第1話では、16ページ~18ページ(セリフなし)、22ページ~23ページ(セリフなし)、時間の流れをセリフなしのコマで間をとって、段階を踏んでから見開き絵で最大の見せ場を用意して、物語のラストまで余韻を残す演出がされています。最終コマはキャラクターを後ろ姿で配置し、別れを惜しむように終わっています。(第1話の終わり方は、古い人間なので映画『第三の男』のラストシーンを思い出しますね)

第2話では、53ページ~54ページ、65ページ~66ページ、70ページ以降、ラスト:空の1/4コマ(パターン1)

第3話では、93ページ、97ページ、99ページ~100ページ、ラスト:森の1/4コマ(パターン1)

ここで、他の漫画と違うのは、週刊の少年誌だとどうしてもラストシーンを大ゴマを持ってきたり、物語の続きがより気になるように仕掛ける場合が多いですが、第1巻における「葬送のフリーレン」では物語の絶頂部分を少し前倒しし、エピローグの余韻を長く残すことをよく選択しています。

無駄に風呂敷を広げる演出がほとんどありません。

脚本技法で最もポピュラーで王道のシンデレラ曲線というものがありますが、「葬送のフリーレン」第1巻ではシンデレラ曲線の最後の余韻を長くすることでより叙情的に感じる仕掛けをしている回が多いです。

まどいが他の漫画で真っ先に思い出したのは、『MASTERキートン』(浦沢直樹・勝鹿北星・長崎尚志脚本、浦沢直樹作画)ですね。

漫画の内容は全く違いますが、読み終えたとに心がスッキリする物語の余韻を「葬送のフリーレン」にも感じます。『MASTERキートン』の影響を受けていると推測します。

間の取り方に話を戻すと、「葬送のフリーレン」ではセリフなしで、歩いている引きのシーンや過去エピソードなどのコマを多めに配置するのがよくみられます。最近では、ごちゃごちゃした漫画が多い中で非常に見やすいコマ割りです。

この漫画の大きな特長の一つといえますね。

以前Twitterにも書きましたが、森や街を歩くというのは、これがRPGやMMOなど体験型のゲームだと、いわゆる“おつかい”といって物語の進行を止めてしまう原因であることからも多くプレイヤーにとっては面倒な時間でしかないですが、漫画で傍観者として物語を楽しむぶんには、その間(わずかな時間でその場面の想像をする)が心地いいんですよね。箸休め的な効果にもなっています。

俯瞰でみた街並みでフリーレンが買い物をしているのをみるだけで、そこには想像が生まれるわけです。

そして、そういった引きのシーンでキャラクターをみせるのに重要な要素として、キャラクターのシルエットがあります。

最近の漫画はキャラ付けをする為に、顔や体に痣や傷を入れるというものがあまりにも多すぎます。

これらを否定するわけではないですが、既に二番煎じどころではなく、そこにオリジナリティや気概は感じられないんですよね。

その点、「葬送のフリーレン」は髪型、衣装や小物、武器など不自然ではないもので、強引にキャラ付けしていない、またキャラクターのシルエットで勝負しているところが非常に好感が持てます。

アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』のオープニングの最後で主人公のハルヒが黒のシルエットになるシーンがありますが、アニメをみたことある人ならば必ず印象に残っているはずです。

メジャーな漫画でいえば、『ONE PIECE』(尾田栄一郎)のルフィでみてみましょう。ワンピースのロゴにルフィのシルエットがありますよね。麦藁帽子のシルエットだけで誰でも一瞬でルフィだと理解できます。いまでは麦藁帽子といえば、ルフィを想像する人がほとんどではないでしょうか。漫画のキャラクターにおいて、特に主人公はシルエットがいかに重要かがわかります。『ドラゴンボール』でいえば悟空の髪型……。話が長くなりそうなので戻します。

わかりやすくてオリジナリティを出すということは、言うまでもなく難解です。そこに独自のアイデアが必要だからです。

「葬送のフリーレン」の主人公である魔法使いのフリーレンは、ツインテールの髪型、衣装、杖、背の低さ、また性格を表すような構図で勝負しています。

特に、ツインテールという髪型はコマの中でキャラをどれだけ小さく配置しても、この漫画ではすぐにフリーレンである記号として成り立っています。

ちなみにツインテールといえば、どんなキャラを思い浮かべるでしょうか。人によって答えは違いますが、まどいがすぐに浮かんだのは、“初音ミク”ですね。

漫画やアニメ、ゲームやサブカルなどが好きな人は、まず初音ミクが浮かんだのではないでしょうか。

作画のカラーページでフリーレンを彩色するときに、ツインテールの色を何にするのか迷ったのでは思っています。

メジャーである初音ミクの髪色は、緑青色といえばいいでしょうか。このことから、緑と青の選択はまずありえません。その色に近い時点で初音ミクを意識してしまうからです。

フリーレンの種族であるエルフといえば一般的には金髪を想像すると思いますが、主人公としてはあまりにも平凡です。

例えばまどいが彩色するならば、キャラクターの性格やエルフの高貴さを考えた場合、紫か銀かを考えて薄い紫か艶のある銀色にしていますね。(読者のターゲットによっても変わると思いますが。例えば、これがきらら作品だと薄いピンクとかもありなのかもしれません)

カラーページでフリーレンを見る感じ、白髪に薄い紫(物語上では第5話で白髪と会話で出る。長命ということで白を選択したと思われる)が混じっている感じですかね。作画の彩色のセンスも感じますね。戦士アイゼンのマントが赤色なのもいいです。

ちょっと話が脱線してしまいました。

第4話ではフリーレンがフェルンに髪飾りをプレゼントしますが、こういった物語の中で自然にキャラ付けをしていることが王道でいいですよね。

この後、フェルンはこの髪飾りをしています。キャラが小さくても、後ろ姿でも、ロングヘアを後ろで髪飾りでまとめていることで、直感的にわかります。

ただこの髪飾りは描写がとても細かいので作画はすごく大変そうですが(デジタルなので流用で角度調整いけるかな)。

葬送のフリーレンのストーリーラインについて

次に「葬送のフリーレン」の全体で見た場合の、ストーリーラインについてみていきます。

わかりやすく解説するために、図を用意しましたので、まずは以下をみてください。

図をみれば一目瞭然ですが、解説していきます(プレゼン資料みたいになっていますがそこは許してください)。

「葬送のフリーレン」は本格“後日譚”ファンタジーという売り文句です。

どういうことかというと、“勇者一行の物語”と、“その後のフリーレン一行の物語”とのストーリーラインを交錯させることで、より骨太な現在の物語を創造しています。

人を知る物語とも謳っているように、過去から学び現在においても知ろうとしているフリーレンの成長の物語ともいえます。(フリーレンがヒンメルに対しての感情を探す物語といってもよい。ヒンメルはその感情を忘れさせないためにあらゆる地に銅像をつくっている)

過去エピソードと現在進行中の物語を交互に見せる技法は、漫画の定石の一つともいえます。例えば、『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦)シリーズや、最近だと完結しても大人気の『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴)もそのパターンをよく使っています。

「葬送のフリーレン」の場合、過去の勇者一行の物語があることで、今後物語を進行するにあたって、過去エピソードを違和感なく用意できるというのは原作を考える際に大きな武器となっています。物語の構築もその前提があって成り立っているといっていいでしょう。

このことからも簡単に言えば、勇者一行の物語を今後フリーレン一行が再び辿っていく可能性が高いことがわかります。

1巻の最終話の第7話では、魔王城に向かうという方向性を早くも打ち出しています。

これらを踏まえれば、勇者一行が辿ったと思われる魔族との衝突や、例えば魔族の十人集とかとの戦いや、魔王復活討伐となどというシナリオが自然と浮かんでくるでしょう。

そして、勇者一行が4人パーティであることからも、第1巻の時点ではフリーレンとフェルンの魔法使い二人のパーティではどう考えても無理が生じます。

仲間として、前衛職(戦士や武闘家など)、そして回復職(僧侶や賢者など。例えば、まどいが考えるならば女性賢者のシナリオを考えて魔法特化のパーティにしたらおもしろいかなって思いますね。前衛もできるモンクとかもいいですね。人間以外の種族の可能性もあるでしょう。また、勇者一行同様にシルエットですぐにわかる背の高さが大きく差があるパーティを考えるのでないかと推測しています)がどう考えても必要になります。

勇者一行「勇者(一般的RPGなら基本的には前衛、クヴァールの戦闘で前衛にいる)・戦士(前衛)・僧侶(後衛だが攻撃力のあるモンクの職業もある、ハイターの身体の大きさからも非常時には前衛もこなしていた可能性も推測される。クヴァールの戦闘では後衛)・魔法使い(後衛)」、

第1巻の時点では、フリーレン一行は「魔法使い・魔法使い」のみ(勇者・前衛職・回復職は第1巻の時点ではいない)。

(もちろん最終的に何人パーティになるかどうかわかりませんが、勇者を入れるかどうかも原作はかなり迷うところだと思います。魔王復活で、転生とかも考えるでしょう。一時的な仲間と別れもあるかもしれません。現連載を読んでいるので1巻以降の内容もすべてわかっていますのでここで止めておきます)。

というわけで今後どうなっていくか楽しみですね。

原作はこのストーリーラインの仕組みを意識して物語をつくっているはずですので、この前提を踏まえていればさらにこの漫画を楽しめると思います。

作画について

まどいは原作同様に作画についてももちろん門外漢ですが、感じたことを述べていきます。

小畑健の影響を特に受けているのではと推測します。

作画動画もみましたが、こういうのをアップしてくれるのは嬉しいですね。Twitterでも作画をアップしていますので、気になる方はぜひみてみましょう。

イラストソフトはクリスタで、動画では左手デバイスを使って時間短縮していますね。まどいも左手デバイス(ロジクールG13)を使っていますが、手持ちのタイプでなくボタンが多いものだと長時間使っていると血液の流れが悪くなって左手が痺れてしまって、それが癖になるんですよね。作業効率はあがるぶん、そのため集中もしやすく休憩を忘れてしまうんです。

アームレストでも柔らかめのものを使ったり(硬めだと血液の流れ悪くなってきつくなってくる)、タオルを挟んだりそうならないように気を付けてもらいたいですね。

(基本的には紙での連載を読んでいるので、TwitterやWebの情報を見逃しがちです)

フリーレン自体のキャラクターデザイン、また衣装や小物、武器のデザインが特にいいですね。

基本的には止め絵が多いので、今後戦闘をはじめとしたアクションシーンでどう動きのある絵を見せられるかが、この漫画が爆発的に売れるかどうかのキーポイントになると思っています。

もちろん連載を読んでいるのでわかっていますが、今後のこのアクションや魔法の戦闘シーンの絵がどうなっていくかをいちばん注目していますね。

とこれまで長文で傲岸にのたまってきましたが、ここまで妄想考察にお付き合いありがとうございました。

もしあなた自身が電子書籍と単行本をまだ購入していないようでしたら、ぜひ買って読んでみて事実を確かめてみてください。(サンデーうぇぶりで試し読みもできます)

電子書籍と単行本について

まどいは当然両方買っていますが、両方買いましょう。

電子書籍版は、次の要素があります。

・第1話の巻頭から見開き扉ページまでカラーページ(単行本はモノクロ、ただし単行本の裏表紙はカラーでみえる)

・第2話の扉と2ページがカラーページ(単行本はモノクロ)

・第7話の扉と2ページがカラーページ(単行本はモノクロ)

このカラーページだけでも、電子書籍を買うメリットはあると思います。

その他にも、

・PCで読む場合(大きめのモニター)、見開きの1枚絵や見せ所のシーンが大きくみえる(巻頭のカラー扉見開き、流星群を勇者一行で50年ぶりに見上げるシーンの見開き、魔王城のシーンなど)。見開きページが単行本ではノド(ページの内側のこと)の部分がみにくいが、気にしないでよい。

・漫画家への印税率が単行本より高いはず

・単行本の本体表紙・裏表紙・カバー折り返しなどもきちんと含まれている

『葬送のフリーレン』第2巻 2020年10月16日発売予定

第2巻に関しては、2020年10月16日発売予定ですので楽しみですね。

ということで、今回は『葬送のフリーレン』第1巻のレビューでした。

気が向いたら、2巻についても発売後書く予定です。

・Amazon Kindle【電子書籍】 価格:462円

・楽天

葬送のフリーレン(1) (少年サンデーコミックス) [ 山田 鐘人 ]

価格:499円

葬送のフリーレン(1)【電子書籍】[ 山田鐘人 ]

価格:462円

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事